一人親家庭の子どもにおける遺産分割の注意点

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一人親家庭の子どもにも遺産相続の権利はある

父または母の一方と自分と兄弟姉妹だけといった一人親家庭で育った子どもたちにも、両親のいる子どもと同じように、遺産相続におけるさまざまな権利があります。しかし、シングルマザーの子どもの場合、自分と血の繋がりのある父親と離れて暮らすことが多いため、婚姻関係のある夫婦間の子どもとの違いを把握しておくべきだといえます。

シングルマザーの子どもは母親の遺産相続ができる

シングルマザーに育てられている子どもは、明らかに母親との血の繋がりがあるため、比較的シンプルな流れで遺産相続手続きを進めることができます。しかし、一家の長とも言えるシングルマザーが不慮の事故や病気で亡くなってしまうと、相続権は残された子どもにありますが,母親の両親などの間で遺産分割手続きが進められることがといえます。そのため,財産や通帳、借金などの情報をノートなどに書き記しておく終活を行なうことも周囲に対する配慮に繋がるといえます。

シングルマザーの別れた元夫(父親)が亡くなった場合は?

シングルマザーが離婚をした元夫(父親)が亡くなった場合、父親と子どもとの関係によって「どのぐらい遺産をもらえるのか」が変わってきます。たとえば、離婚前にシングルマザーと父親との間に生まれた子ども(嫡出子)の場合は、両親が離婚した後であっても父親の再婚相手との間にできた異母兄弟姉妹と同じ割合で相続することができます。また、平成25年12月5日の民法改正によって、嫡出子と非嫡出子における相続分の違いがなくなったので、両親の間に複雑な関係があったとしてもその子どもの遺産相続には支障が出にくい仕組みになりつつあるといえます。

シングルマザーの子どもにはどんな相続の権利がある?

母子家庭の子どもだからといって、相続の権利に制限が出るわけではありません。基本的には、自分の相続分を主張、遺産分割協議への参加、遺留分減殺請求という3つの権利があります。しかし、母親と別れた元夫(父親)が新しい家庭を作った場合、後妻とその子供だけに遺産相続をするという遺言書が書かれるケースも多く見受けられます。こうした場合は遺留分減殺請求をして法律で保障された財産をもらうという方法も選択肢のひとつといえます。これに対して元夫(父親)と別れたシングルマザー自身には遺産相続の権利がありませんので、母親と子どもとでは相続が全く異なるということも記憶にとどめてください。
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