代償分割はどのような遺産分割方法ですか?

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遺産分割における3つの方法とは?

遺産分割方法の中には、現物分割、換価分割、代償分割の3つがあります。遺産の現物のままで取得する人を決める現物分割は、多くの家族の中で行なわれている方法です。また遺産を売却してその代金を分割する換価分割も、さまざまなシーンで見受けられる遺産分割の手段となるのです。では今回のテーマとなる代償分割は、どんなケースで使われる方法なのでしょうか?

代償分割とは?

代償分割というのは、共同相続人のひとりもしくは数人が遺産を取得し、その代償金を他の共同相続人に与える方法です。代償分割が行われるケースで最も多いのは、「分けにくい性質を持つ遺産がある場合」や「相続人全員が納得できる遺産分割が難しい場合」です。例えば被相続人の財産の多くが現金や預貯金の場合は、比較的簡単に相続人の間で分け合うことができます。これに対してマンションや土地建物といった不動産や数千万円もする高級車などが遺産の場合は、法定相続分の割合で共有にすることで後々問題になることもあるのです。こういったトラブルを回避できる代償分割は、争族を予防するためにも活用度の高い方法と位置付けてよいでしょう。

代償分割と贈与税について

代償分割の場合は、贈与税対策として「遺産分割協議書の中で代償分割の記載をすること」を忘れないようにしてください。例えば相続人のAさんがBさんに代償金として1,000万円を渡した場合に遺産分割協議書の中で何も書かれていないと、「どのような趣旨で渡された1,000万円なのか」を税務署が判断できず、贈与税を課税するしかなくなってしまうのです。これに対して遺産分割協議書の中で代償分割であることがときちんと書かれていれば、贈与税の課税はなくなります。

贈与税はどのぐらいかかるもの?

財産を贈与された人に課せられる贈与税は、贈与された金額によって税率が異なります。年間110万円の贈与の場合は、基礎控除の範囲内となるため贈与税はかかりません。これに対して110万円を超えると、200万円以下の贈与で10%、300万円以下で15%、1,000万円以下で40%もの税率がかかってしまいます。贈与税には贈与の名目ごとの控除額が設定されていますが、それよりも遺産分割協議の中で「代償として」ときちんと記載することが最善の節税対策になると言えるでしょう。
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